海外旅行で真っ先に心配になるのが現地の治安と貴重品の管理。
スリや盗難の被害は、SNSなどの書き込みを見ていると、けっして少なくないことがわかります。私もタイで財布を盗られたことがあります。
この記事では、海外旅行でのスリ対策と盗難防止のための心がけを紹介します。
目次
1:バンコクでスリに遭いました
数年前のこと。じつは私、バンコクの満員バスのなかで、現金5万円+カード類すべてが入った財布を盗られたことがあります。(パスポートは無事)
ぎゅうぎゅう詰めのバスの中、なぜか中国語で話しかけられ可能な範囲で返答を返していました。
ちょっと前かがみになって話していたので、バッグが落ちてこないように体の後ろ側にまわすようにして抱えていたんですよね。
今思うと、ドロボウにとってはまたとない好条件です。
結果、バッグを切られ財布を抜かれていました。(ふだん使いの薄手のナイロンバッグだったのが不運でした←簡単に切れる)
気がついたのはバスを降りてから。20バーツぐらいのチープなアルミのザルを買おうとしたとき。お店の人が「あなた! バッグ切られてるわよ」とひとこと。
が~ん!!
その後はお察しください。旅の気分は一瞬で吹き飛びましたし、その日のご飯代もないという状況におちいりました。
思い返せばそのとき、海外にいる緊張感がほとんどなかったのでした。
貴重品に気をつけるという旅の最大重要事項が、自分の意識からすっぽり抜けていたように思います。
恥ずかしながら、今回のタイ出張で財布の盗難にあってしまいました。
クレジットカード盗難。。。 https://t.co/39H0eKlMVO#クレジットカード盗難
— シュエ@SFC (@xueb4) 2017年10月15日
実際に被害や損失を味わったあとでないと危機感が持てないのは、旅をする人間としてどうなのと思いますが、今では危機意識をしっかりと持つようになりました。
1:海外旅行での基本的な注意
海外旅行での基本的な注意事項は?
1:人混みには近づかない
2:人と距離をとる
が基本になります。基本なので、なにがなんでもというわけではありません。
参考までに:タイ チェンマイの場合
私が財布を盗られたのはバンコクですが、以前滞在していたチェンマイに関していえば、基本的な注意を怠らなければオーケーな感じでした。
自分が遭遇しなかっただけかもしれませんが、バンコクほどの緊張感はないかなと。
ハイシーズンのナイトマーケットはぎゅうぎゅうに混み合いますが、そんなときは、「人が増えてきています。財布やバッグなどに注意しながら歩いてください」とアナウンスが入ります。
ひとことアナウンスが入るだけでも「はっ」と気持ちが引きしまりますし、仕事をしようと考えていたスリも、「ヤバッ」と思いますよね?
4:貴重品はどのようにして持ち歩くのが正解なのか?
旅行者の中には、いざというときのために、「貴重品は、何箇所かに分けて持つ」という人もいるようです。
私は、それがめんどうなのです。
もっと簡単にがっつり対策できないものかと考えるタイプです。
じゃあ、どうすればいいの? ということになりますが、「防御する・ねらわれないようにする」ことで防いでいます。
(1)スリ対策のバッグ
スリ対策のバッグに効果的はバッグは、たとえていうなら、
カッターで簡単に切れないバッグ
財布や貴重品の所在がわからないバッグ
簡単には開けられないバッグ
でしょうか。
このような盗難防止機能があるバッグはいいと思います。
ファスナー部分が表から見えないので、簡単には開けられないです。
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むしろ持ち方に注意する!
旅で持ち歩くバッグは、あまり大きくないバッグを推奨します。
どのようなバッグを使っていても、常に体から離さないことが基本中の基本になるからです。
常にバッグに手をかけておく・体の斜め前にかかえるようにする・サコッシュなどは体にフィットさせて体の前にくるようにする。
リュックは、人混みに入るときだけでも体の前にかけるようにする。
バッグの開封口は内側(手前)にくるようにする。車道を歩くときは、車道の反対側にバッグをかけるのも基本。
チェンマイには中国人観光客がツアーで訪れますが、感心するぐらいに全員ガシッとバッグをホールドしています。
おそらくツアーガイドから注意喚起されているんだと思います。
バッグをしっかり守りつつ、支払いはAlipay (アリペイ、支付宝)でキャッシュレス(余談)。
革の肩紐付き小型バッグを上着の中に入れる、が最強ですよ。(季節的に難しいかもしれませんが)
大型レスポを上海で切られて以来、布は信用できません。裏地含め3枚以上貫通されました。— 白楽 (@kishidayuririn) 2019年5月20日
(2)財布や現金、パスポートはどうする?
高額紙幣やパスポート、クレジットカードなどは、スリが手を出そうとしても、すぐには取り出せないような場所にしのばせるのがポイント。
支払い用に、小銭と少額紙幣だけを入れる小さな財布を用意しておくといいです。
または、小銭と少額紙幣だけポケットに入れておくというのも意外に使えます。私はポケット派です。
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(3)スマホ・タブレットもねらわれています

旅先ではスマホをよく使いますよね?
iPhonなどのスマホやiPadなどのタブレットにも注意が必要です。バイクが通るような場所では、通りすがりにスマホやiPadを盗られたなどということもあります。
スマホやタブレットを見るときは、道路に背を向けるのが基本。(大げさと思われるかもですが、都会ではそうしてください)
バイクタクシーなどの運転手にスマホの地図を見せて行き先を告げるとき、相手にスマホをがっつり渡してしまわないようにするのも気をつけたいポイント。
スマホやタブレットを盗られてしまうと、戻ってくる確率はどう考えてもほぼゼロです。
旅の情報一切をガジェットに保存している場合だと、旅行を続けること自体が困難になりますよ。
(4)ほかに注意するポイントは?
じつは、台湾の夜市でもバッグを切られたことがあります。このときは、新しく買ったカメラで写真を撮ることに気をとられていました。
宿に戻ってバッグが切られていることに気がついたのですが、バッグが二重構造になっていたので財布は無事でした。
スリは、ねらえる相手をよく見ています。ほかのことに気をとられていたりすると、目をつけられやすくなると考えましょう。
どこでなにをしていてもバッグを体から離さない、注意をそらさない、これにつきるのです。
4:「これで大丈夫!」実例検証
外国で財布を盗られるショックは大きいです。なにより気持ちが萎えるので、その後の旅行がだいなしになります。
「あとで泣くぐらいなら過剰なぐらいに注意していたほうがいい」。今はこう考えています。
最後になりましたが、私が採用している方法を紹介します。
財布はチープなものを用意!

わざとチープな財布を選びました
二度と盗難にあいたくないと考え出したのがこれ。
ダイソーで買った108円のチープな財布を、同じくダイソーで買ったびよーんと伸びるキーチェーンに接続。台湾製の丈夫なかごバッグに固定するという方法。(このかごバッグを、肩からかけるバッグに中に入れています)
小銭と小額紙幣は、支払いのときに出しやすようにポケットへ。
パンダの財布にクレジットカードと高額紙幣、パスポートと日本円・タイバーツの在庫分は別のポーチに保管して、かごバッグの中へ。
このキーチェーンは、かつて年配の知り合いが旅に出るときに使っていた方法。そのときは、「そこまでしなくても?」と思っていましたが、盗難防止はもちろん、バッグの中の財布を探しやすくてなかなかGOODです。
財布は薄くて小型のものにする+キーチェーン。この組み合わせはおすすめです。
uxcell キーチェーン コイル状ストラップ 水ボトル コード 伸縮
2020年追記:現在は、薄手のサコッシュを利用しています。財布(じつは今もパンダ財布です。汗)にはキーチェーンをつけてサコッシュにつなげるスタイル。小銭は、ポケットへ。
サコッシュをかけるときは、体にくっつくように斜めがけ。海外に行くときは、サコッシュの開け口を手前にしてかけ、スカーフなどでわかりにくくする予定です。
タイでみかけた例ですが、ある女性はゆったりとしたチュニックの下にウエストポーチをつけ、財布が必要なときは、チュニックをさりげなくめくって(注:パンツスタイルでした)財布を取り出していました。
布ものやジャケットで覆ったり隠したりするだけでも、かなり効果があると思います。
このようなこと↓も起こっているので、対策をしておきましょう。
客人がMRTのスクムビット駅で下車しようとした時に、あんまり混んでいなかったのにいっぱい人が近寄ってきて気づいたら財布盗まれていたとの事。
アソーク付近って結構こういう事件多いです。— タオ (@taobkk) 2020年2月4日
5:詐欺にも注意
海外には、スリだけではなく詐欺を職業にする人もいます。そのため、詐欺のトラップにも気をつけなければならないのです。
「カードが使えなくなって困っているから助けて」(←タイ)と話しかけてくるインド人詐欺師。(2020年1月、この手口を繰り返していた詐欺師がバンコクで逮捕されたとのこと)
「来週日本に行くから日本のお金見せて」(←タイ)という人が来ても無視すること。
「バイクのデポジットとして30,000ルピー(22万ルピーの被害も出てます)をカードで払って。あとで返すから」(←インド)とかも信用してはいけません。バイクのデポジットはそんなに高くないので。
詐欺師ラージの手口はいつも同じだ。コルカタのサダルストリート周辺で日本人旅行者に声を掛け、自分は日本人の奥さんがいると安心させ、ガヤの実家に行こうと誘い、家族ぐるみで歓待して安心させた後、レンタルバイクのデポジットと称して高額のクレジット決済をさせて、返金の約束を反故にするのだ。
— 三井昌志@インド一周中 (@MitsuiMasashi) 2020年2月12日
・知らない人に話しかけられても無視する
これが基本です。たまたま入ったお店の人が日本語ができる人だったような場合は別としても、突然過剰なフレンドリーさで近づいてくる人は、注意したほうがいいでしょう。
話しかけられたのが、タイだったとします。
突然話しかけられた上に、お願い事を持ちかけられたときは? すぐにその場を立ち去りましょう。
ほんとうにその人が困っているなら、言葉がスムーズに通じる人を選びますよね? そのことを考えると、なぜわざわざ旅行者に話しかける? なんらかの下心があるからでは? と判断できるからです。
ちなみに、盗難ではありませんが、チェンマイのスーパーで計算をごまかされた話はこちらです。(どんだけって感じですが。このスーパーでのパターンは、少額のためやられても気がついていない人が多いのではと思います)
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まとめ
旅の途中で現金やカードをなくすと、その後の対応に追われることになり、旅自体がだいなしになってしまいます。できるだけの対策をして、緊張感を忘れないようにしましょう。
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