当サイトでは、筆者が暮らす団地(ビレッジハウス )のことをよく紹介しています。
ビレッジハウスは、家賃が安くて部屋が広いところが気に入っているのですが、意外に困るのがインテリア。
「ザ・団地スタイル」ともいえるような独自の間取り(廊下がなくて部屋がぜんぶくっついている)スタイルなので、使いやすい家電や家具の配置などが決まらずに困っている人も多いようです。
キッチン(台所)も同じくで、昭和感あふれるスタイルが基本。いったい、どうすれば使いやすくておしゃれになるのでしょうか?
この記事では、賃貸団地のキッチン棚収納を、簡単におしゃれにする方法を紹介していきます。
※団地以外のキッチンも、参考になりそうなものは紹介しています。
目次
1:団地のキッチン(台所)ってどんな感じ?
写真は、筆者が住む ビレッジハウスのキッチン(台所)です。
団地には、都道府県が運営する公共団地のほかにUR賃貸などがありますが、公共団地(ビレッジハウスも数年前までは雇用促進住宅という公的な団地でした)で築40年以上の物件だと、この写真のキッチンと同じような造りになっているかと思います。
ガスの配管がむき出しなんですが、これを見るとつくづく「団地っぽいな」と筆者は思います。上部の収納棚も年代物のデザイン(まさにザ・昭和)という感じがしますよね。
(無印とURのコラボリノベーション団地なんかに比べると、若干ためいきが出るわというのが正直な気持ち。でも続けます)
換気扇は、ヒモを引っ張るとパタンと開いて羽が回る旧式(今も多いけど)のもの。風が強い日はヒモを引っ張っていないのに羽が回ったりしますが、(オカルトではなく、外から入り込む風で)見た目は意外にもかわいいです。
ちなみに、公共の団地でも築年数が浅い物件ですと、キッチンとお風呂、洗面所の3箇所の蛇口からはお湯が出ますし、換気扇もフード付きのタイプになっているので安心してください。
こんな昭和の香りが強い団地のキッチン。ちょっとした工夫で使いやすくおしゃれになります。
2:団地のインテリア・キッチンおすすめのアイデア
フックを利用して使いやすいキッチンに

【画像出典元】「Room clip maatona - UR賃貸」
色調がよく似た初期や道具類でまとめた、おだやかでリラックスしたイメージのキッチンです。
こちらは、UR賃貸のキッチンなので設備が比較的新しいようですね。
まず目についたのが、元から設置されている棚を最大限生かせるようにフックを多用しているところです。
ピーラーやおろし器、鍋つかみ、キッチンバサミ、取っ手つきのザル、小さなフライパンなどをフックを利用して一箇所にまとめています。
このフック選びで気をつけたいのが、フック自体が動かずに固定できるものを選ぶこと。でないと、道具を取りずらくなってしまいます。
このフックのように、横ブレしない商品を選ぶとストレスが少ないです。
ふきんには、クリップ式のフックがおすすめ。
ほかに筆者が注目したのは、タオルの位置。通常このスタイルのキッチンだと、流し台の扉にタオル掛をつけることが多いかと思います。
この方の場合は、冷蔵庫のやや高めの位置にタオルが掛けられるようにされています。
流しで洗い物をした後、横にちょっと移動すれば手をふけるという、効率のいい位置なんですよね。
マグネット式なので、冷蔵庫にも設置できていいですよね。
吊り下げ棚にラックをプラスして収納を増やす

【画像出典元】「ko_int.さん instagram」
こちらは、団地っぽいキッチンの例です。吊り戸棚や流し台の造りが団地のようです。
作り付けの棚や壁を目いっぱい使っている様子。注目したいのは、小さな吊り戸棚やハンギングワイヤーラックをプラスして、グラスやお皿の収納量を増やしているところです。
どちらもダイソーやセリアなどの100均でも見つけられそうですが、安定感をあるものを選ぶようにするといいですね。
収納するモノにもよりますが、側面からモノが落ちないような構造の吊り戸棚を選ぶと安心。
お皿の収納を増やしたい場合は、写真のようなコの字型ラックのほうが安定するかもしれません。

【画像出典元】「100yenshoploveさん instagram」
こちらは、ダイソーの水切りトレーですが、これを吊り戸棚に置いて、お皿の収納に使うのもいいかなと思います。
重ねておいたお皿を取り出すのってプチストレスだったりするので、食器棚の中に置いてもいいかもですね。
ガス湯沸かし器のまわりに収納棚を
団地のキッチンに取り付けたガス湯沸かし器。
ほとんどの場合、ガス湯沸かし器の周辺に手を加えることはむずかしいと考えてしまいがちで、空きスペースができたままという方も多いのでは?
けれども、DIYで棚を作ればガス湯沸かし器がワル目立ちすることがありません。
市販の製品だと、上記の「ラブリコ」ようなものになるでしょうか? 写真の製品はリビング用ですが、木のサイズなどを変えればキッチンにも利用できそうです。
ラブリコは、女性でも安全で簡単に取り付けられる2×4材用の突っ張りブラケットのこと。2×4の木のサイズは、幅が8.9cm厚みが3.8cm。長さはさまざまなので、ホームセンターなどで選んでみてください)
2×4材用の木は、自分自身でホームセンターなどで購入する必要がありますが、ラブリコの取り付けはむずかしい作業は一切なし! 工具不要でジャッキを回すだけで固定できます。
木のサイズがぴったりではなくても、ジャッキで多少の誤差が調整できるのもうれしいポイント。
縦だけではなく、横にも固定できるので、アイデア次第で使いみちがありそうです。
ガス湯沸かし器を囲むようにせず、この写真のように横に突っ張り棚をつけるだけでも、雰囲気が変わるし機能性が高まるかもしれませんね。
ステンレスの質感が好きな方に。
壁紙は、はがせるシール式のものがいろいろ販売されています。団地のキッチンはむき出しの配管が多いですが、壁との間のすきまを利用できるようであれば、この方法も使えそうです。
ホーローバットを収納に使う

【画像出典元】「fumi4511さん instagram」
ホワイト+木の色でそろえた落ち着きのあるキッチン。まな板や調味料の棚など、木の色目を同じトーンでまとめています。
注目ポイントは、グラスの収納に使用したホーローバット。グラスを棚に直接置かなくていいので清潔ですしまとめて取り出す時にも便利です。
好みに合わせて、100均のステンレスのバットや、プラスチックに抵抗がない人はプラスチックのバットを使ってもいいですね。
グラスの収納にバットを使うアイデアは、食器棚などにも応用できそうです。
ほかに目につくのが、シンクに並べた調味料。じか置きせずに木のラックを置くことで、洗剤などのカテゴリーとの区別ができますし、見た目にもいい感じです。
自分でDIYしてもいいし、壁掛け用の棚を流用する方法もおすすめ。
ほかにいいなと思ったのが、ふきん立て。ふきんは湿ったままだと雑菌が発生しやすいと聞きますし、広げてかけておきたいですよね。
同じデザインではありませんが、こちらのふきん立ては、グラスやペットボトルの乾燥、小さなまな板ボードの収納にも使えるようです。
キッチンペーパーホルダーは、左側の壁に取り付けられています。
この位置にキッチンペーパーがあると、姿勢を変えずに手を伸ばすだけで取れるのがいいですね。
ラック使いで空きスペースを増やす
写真に写っているのは、伸縮キッチンサポートラックという名前のラックです。
通常モノの置き場所を増やすタイプのラックは、固定場所として使う人が多いかと思います。
が、この方の場合、洗い終わった食器を置いているのが目を引きました。
ふきんを下に敷けば水は垂れません。1~2人暮らしの人なら食器カゴをなくしてしまって、このラックだけでも間に合うかも。
食器カゴのスペースが空くので、作業スペースが限られた団地のキッチンには良さそうです。
強力両面テープでキッチングッズを固定

【画像出典元】「ma.yuy___amさん instagram」
繰り返し使える強力両面テープ。
かなり強力なので、重みがあるものを壁につけることができる、ずれやすい、動きやすいキッチングッズを固定させることもできるという夢のような両面テープ。
簡単にはがせて、水洗いすれば粘着力が復活するという画期的な商品。
こういった粘着力が大切なものは、100均以外のお店で買うのがオススメです。
まとめ
団地のキッチンについて紹介しました。ちょっとした工夫が使いやすさにつながります。紹介した事例を参考にしてみてください。
参考になりそうなアイデアを見つけたら、随時追加していきます。