ビレッジハウスは、2DKや3DKの広さがあるのに家賃が安い(2円台から)賃貸マンションです。
相場よりも家賃が安いためか「からくりや裏がある。やばいから(借りるのは)やめとけ」という悪い評判がたえません。
それは、ほんとうなのでしょうか?
ビレッジハウスに住んでみたからわかった、ビレッジハウスの家賃が安い理由を紹介します。
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ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
筆者は、ビレッジハウスのうわさを知らずに入居し、住みはじめてから「やばい」と言われていることを知っておどろきました。
けれども、住んでいるうち「ビレッジハウスの家賃が安いのには理由があるんだな~」とわかってきました。
ビレッジハウスの家賃が安い理由
- 格安で買い入れた物件だから
- 築年数がたっている
- 共益費がない
- 保証会社を通さない
- 長く住んでもらうため
- 少しずつリノベして改装費をおさえている
- 住宅セーフティネットに登録している
それぞれ、解説します。
親会社が雇用促進住宅を格安一括で買い入れた
ビレッジハウスの前身は、雇用促進住宅(こようそくしんじゅうたく)と言う団地でした。
雇用促進住宅=雇用保険事業の雇用福祉事業により造られた勤労者向けの公営賃貸住宅 |
雇用促進住宅は、長い期間公営団地として運営されてきましたが、2021年に廃止が決定し売りに出されます。
全国にある物件数は、1001棟9万9,005戸(すごい数ですね!)。
ソフトバンクグループ傘下の米国投資会社フォートレス・インベストメント・グループが、このすべての物件を買い取ったそうです。
そのときの価格が、「相場よりも驚異的に安かった(1年間マンションを借りるぐらいの価格)」とのこと。
つまり、家賃が安くても購入にかかった費用が比較的回収しやすい状況だったということ。
どうやらこれが、格安家賃が実現した最大の理由のようです。
▼ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
相場よりも安い価格で一括購入した物件だから |
築年数がたっている
じつは筆者も部屋を見るまでは、「なにここ、あやしいんじゃない?」と思っていました。
それは、部屋の間取りの広さにくらべて家賃が格安だったから。
周辺のマンションの同じ広さの物件と比較すると、家賃は半額以下でした。
「なぜこの家賃なんだろう? 事故物件? 訳あり賃貸?」とすら思ったほどでした。
そもそも、同じ市内に住みながらも、ビレッジハウス(雇用促進住宅)のような集合住宅があることすら知らなかったので。
ビレッジハウス級(?)の格安な賃貸物件を知ってとまどいました。
内見してみてわかったのは……
内見してみてわかったこと……?
じつは、ビレッジハウスは築年数が古~い物件だったのです。
外壁やリノベしていない部屋のドアはボロボロ。
うわっっと思いつつも、そういった古さが苦手ではないので悪くないかなと思いつつ内見。
部屋の中は別世界のように、きれいにリフォーム・リノベーションされていました。☆゜:。*。
(ちょっと大げさに書いていますが)
古いけれど、RC造りでしっかりとした建物という印象はありましたね。
(当時は木造アパートワンルーム住まいだったのでよけいによく見えたのもある)
▼ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
築年数が経過しているから |
ビレッジハウスは良質な賃貸住宅を、簡単な手続きとおトクな価格で提供できるよう努力しています。(ビレッジハウスよくある質問)
共益費がない
一般賃貸で必要な共益費は、建物の共有部分の清掃やごみ処理の管理費として使われます。
物件の内見時の対応、建物、敷地の清掃などを地元の管理会社に委託しており、その費用はビレッジハウスが負担しています。
そのためビレッジハウスでは、共益費の支払いがありません。
▼ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
共益費の支払いがないから |
余談ですが……
ビレッジハウスの物件を選ぶときは、建物の管理会社がしっかりとした物件を選ぶといいですよ。
内見のときに対応してくれる管理人さんが、建物の管理会社の人です。
管理人さんと管理会社には入居後もお世話になるので(敷地内の管理、住人のお世話、設備管理など)、気にしてみてくださいね。
管理人(管理会社)さんが、きちんとしているなら、敷地内はきれいなはずです。内見でチェックしましょう。
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契約時に保証会社を通さない
一般賃貸契約では、家賃保証会社への加入が必要です。
その費用である保証料は、入居者が負担します。
保証料の金額は家賃料の10~30%程度、または10,000円/年が相場です。
ビレッジハウスの場合、この保証会社を利用しません。
そのため、一般賃貸では月々の家賃に上のせされる保証料がかかりません。
▼ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
保証料の支払いがないから |
長く住んでもらえるように
ビレッジハウスは、1~2年ごとの更新制度がなく更新料がかかりません。
そのため、年間を通した出費が一般賃貸よりもおさえられます。
更新をきっかけに、引っ越しを考えることって多いですよね?
つまり、更新料をなくして、長く住み続けてもらえる住宅をめざしているのだと思います。
敷金も、礼金も、更新料も、手数料も全部なし!
メンド―な条件を取り除いたビレッジハウスでアットホームなお部屋を見つけてください
(ビレッジハウスよくある質問)
▼ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
長く住んでもらえるように安くしている |
少しずつリノベーションしているから
賃貸住宅を貸し出すときは、全体をリフォーム・リノベーションした上で入居募集をするのが一般的です。
ところがビレッジハウスでは、リフォーム・リノベーションが完了した部屋を先に貸し出して、他の部屋は徐々にリフォーム・リノベーションを進めていく方法をとっていました。
少しずつリノベーションすることで、一気に多額の経費がかからないようにしているようでした。
筆者が住む物件の場合。入居者が決まった部屋は、ドアの塗装がきれいになります。
けれども未入居の部屋は、ドアの塗装はなし(昔のまま)。
リフォーム・リノベーションが終わっていない部屋は、ドアまでもがボロいままだったのです。
(これは、入居当初のお話しです)
入居者は増え続け……
それでも、ビレッジハウスの宣伝効果なのか、または近隣の不動産屋さんの実力なのか(仲介会社の方と内見しにくる人をよくお見かけしました)入居者は増え続けました。
毎週のように引っ越しトラックが来ていたことも。(←ほんとに)
おどろいたのは、入居者がある程度増えた時点で建物の外装がきれいになったことです。
外装がきれいになると印象がよくなるのか(いいマンションに見えました)、入居者がさらに増えました。
(そして、満室に)
▼ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
少しずつリノベして部屋を貸し出しているから |
住宅セーフティネットに登録しているから(2023追記)
ビレッジハウスは、住宅確保要配慮者の住宅確保の支援をする制度「住宅セーフティネット」に登録しています。
住宅確保要配慮者とは?
低額所得者や高齢者、被災者、障がい者、子育て世帯、外国人などの、住宅の確保がむずかしい立場にある人たちのことです。
低額所得者や高齢者、被災者、障がい者、子育て世帯、外国人の方は、一般賃貸のアパートやマンションへの入居を希望しても、不動産屋や仲介業者に基本的な条件で断られることも多いです。
「住宅セーフティネット」は、その方たちの入居を拒否しないという意志を示す制度です。
ビレッジハウスは、上記のような方々が入居しやすい住宅を提供するという理念をかかげています。
ほかのアパートやマンションに比べて家賃が安いのも、この理念にもとづいていると思われます。
また、ビレッジハウスの前身が雇用促進住宅だったという理由もありそうですね。
ビレッジハウスに外国人や高齢者などが入居しやすいのは、こういった理由もあったのです。
▼ビレッジハウスの家賃が安い理由は?
住宅セーフティネットに登録しているから |
以上は、すべて筆者が調べたり考えたりした中で「こうではないかな?」と判断したことを書いています。 真似して書かないでくださいね~。
2023年追記(個人的な感想)
ビレッジハウスについての「からくりや裏がある。やばいからやめておけ」という悪い評判。
いったい誰が言いだしたのでしょう。
けれども最近やっと(?)、「住んでみると意外と悪くないよ」という口コミがyahoo知恵袋などに投稿されるようになりました。
(筆者も、古くて不便に思うことはあるけど、上等じゃないかな? と思います)
物価や税金がどんどん上がり続ける中で、毎月の家賃である固定費は大きな出費となります。
その固定費を抑えられるという点、家賃を抑えながら広い部屋に住めるという点で、ビレッジハウスは魅力的だと思いますよ。
ビレッジハウスは、手続き上の不具合(正直以前はありました)なども、どんどん新しいシステムを取り入れており(電子契約とかですね)よくなっています。
満室になる物件も増えているほか、人気の物件は家賃も上がっています。(けれども、まだまだ家賃が安い部屋もありますよ! 入居ご希望の方は早めに問い合わせを~)
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ビレッジハウスに引っ越せば家賃が節約できるワケ
日本で家賃が一番安い地域はどこ?
あと4~5年もすれば、ビレッジハウスのイメージもがらりと変わっているかもしれませんね。
ユニクロだって、最初のころは「ダサい、安っぽい」と言われていたのですから。
筆者の感想です。 |
全国のビレッジハウス一覧
下記に全国各地にあるビレッジハウスを一覧表にまとめています。家賃や場所、最安値の部屋などがわかります。
※満室が多いエリアなど一部未掲載の都道府県があります。
キャンペーンを上手に利用して
ビレッジハウスでは、「フリーレント(家賃無料)1ヶ月」と、「引っ越しサポート3万円」のキャンペーンがあるので、こちらを上手に利用しましょう。公式サイトの「お得な情報」からチェック!
キャンペーンは、対象となる物件でのみ受けられます。希望する物件がキャンペーンの対象かどうかは、メールで問い合わせると教えてもらえます。 |
両方のキャンペーンを利用すれば、初期費用がほとんどかかりません。賃貸契約の初期費用をおさえたい人にはぴったりといえるでしょう。
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ビレッジハウスへの問い合わせ方法は?
ビレッジハウス公式サイト(住まい相談センター) の画面右下の「メールでお問い合わせ」をタップしてください。
ビレッジハウスは家賃や間取りなどがさまざまです。自分にあったお部屋を紹介してほしい、聞きたいことなどがある場合は気軽に問い合わせをしてみてください。
※問い合わせてもしつこい勧誘などはないので安心してくださいね。
まとめ
さまざまなコスト削減とビレッジハウスの理念の結果、家賃が安くなっていることがわかりました。
古い建造物なので、正直不便なところはあります。
けれども、家賃をおさえながら広い部屋に長く住みたいという人には、おススメの賃貸物件だと思います。